済州平和フォーラムに参加しての所感
済州平和フォーラムに参加しての所感
このたび、済州平和フォーラムに参加し、多くの示唆を得る一方で、「平和」という言葉が時に現実から、遊離した理念として語られていることにも、強い違和感を覚えました。
フォーラムでは、「対話」「協力」「共生」といった言葉が繰り返し語られました。しかし、真の平和は美しい理念を掲げるだけでは実現できません。国際社会では、力による現状変更が現実に起きています。
ロシアによるウクライナ侵攻はいまだに終結せず、中東情勢も不安定です。
そして東アジアでは、北朝鮮が核・ミサイル開発を続け、中国は軍事力を急速に拡大し、台湾海峡や東シナ海の緊張も高まっています。
フォーラムではこれら東アジアの情勢はほとんど議論されることはありませんでした。
平和を守るには、外交だけでなく抑止力も必要です。抑止力があって初めて対話は成り立ちます。この現実を避けて平和だけを語る議論には、物足りなさを感じました。
一方で、韓国の若い世代や研究者の中には、日本との協力を現実的に考えようという姿勢も確実に広がっています。歴史問題に縛られるだけでなく、経済、科学技術、教育、安全保障など共通の課題に目を向けようという声は印象的でした。日韓関係の将来的に希望を感じさせるものでした。
平和とは、単なる理想ではなく現実を直視し、抑止力と対話を両立させる努力の上に築かれるものです。
日本は自由、民主主義、法の支配という価値を共有する国々と連携しながら、東アジアの平和と安定に主体的な役割を果たしていくべきです。今回のフォーラムを通じて、その責任を改めて強く認識しました。


