公明党が連立を離脱することになりました

公明党が連立を離脱することになりました。まずは、この26年間にわたり、困難な局面も共に支え合い、国政の安定に尽力してくださった公明党の皆さまに、心から感謝申し上げます。連立の歩みが果たしてきた役割の大きさを、改めて深く感じています。
今回の離脱の背景には、「政治とカネ」をめぐる問題が指摘され、私自身に関わる部分があります。政治家として疑念を持たれること自体を重く受け止めています。これまでも説明責任を果たすため真摯に対応してまいりましたが、今後も誠実に取り組み、国民の皆さまの信頼を取り戻す努力を続けてまいります。政治に対する信頼を回復する道は、ただ一つ、正直に語り、行動で示すことだと痛感しています。
そのうえで、首班指名では高市早苗さんの総理就任を強く期待しています。高市さんが掲げてこられた積極財政は、日本経済を立て直し、国民生活を守るための現実的な処方箋です。ガソリンや軽油の暫定税率見直し、所得税制度の改善(いわゆる年収の壁の拡大)、物価高対策の補正予算など、暮らしを支える法整備を一日も早く進める必要があります。
戦後80年を迎えた今、高市自民党は結党の原点に立ち返り、保守政党としての責任を改めて果たさなければなりません。野党が結集すれば政権交代の可能性も現実味を帯びていますが、立憲民主党が掲げる違憲部分と言われる平和安全法制の廃止は、現下の安全保障環境を見れば極めて危うい提案です。
中国の軍拡、北朝鮮の挑発、台湾海峡の緊張など、東アジア情勢はかつてないほど厳しさを増しています。今、米国との信頼関係を損なえば、日本の安全保障とインド太平洋の安定は根底から揺らぎます。外交安全保障は理想論ではなく、現実を見据えて判断すべきです。
だからこそ、自民党は高市早苗総裁のもとで一枚岩となり、責任ある政治を取り戻さなければなりません。国民の命と暮らしを守り、再び信頼される政治を実現するために、私も全力を尽くしてまいります。